26 / 132
体
一瞬目を疑った。
全身に切れた傷やあかぎれ、火傷などの沢山の傷があり正直、僕より酷かった
お風呂場に着いたら偶然歩叶君と鉢合わせてしまい歩叶君の体を見たところこうなっていたのだ。
当の本人も驚いた顔をしたあとにいつもの冷静な顔に戻った
「出ていってくれませんか?」
「あ、あーごめん…これタオル持ってきたからここに置いとくね…」
そうしてそそくさとお風呂場を後にした。
あれは確かに誰かにやられた痕だった。
自分であんなことするわけ無い…
部屋に戻ったもののさっきの歩叶君の体が頭から離れずに課題に集中出来ない。
古い傷から新しい傷までざっと10個以上はあった。
それなのになんで顔には何も無かったのだろうか?
ともだちにシェアしよう!