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用事

気付けば鐘が鳴っていて昼休みに鳴っていた。クラスの中では殆どグループができていて俺だけ取り残されていた。今日は弁当を忘れたから購買に行くことにした。 廊下では俺が通るたびにみんながきゃあきゃあ言って正直耳を塞ぎたくなるようだった。そう思うと彼方みたいにあーゆう格好をしたほうが楽なのかもしれない。 その中に固まっている集団がいたから興味本位で見てみると中心に居るのは金崎(先生)だった。 あっちも俺に気付いたらしく手を振ってきた。 「おー金崎」 「先生くらい付けなさい」 周りはイケメンが二人も揃ったとさっきよりもうるさかった。 「彼方くんから伝言預かってるよ」 「は?彼方から」 「あとで保健室で話があるってよ」 「センキュー」 流石に金崎を通しては嫌だからそろそろ番号交換しとかなきゃな… にしても彼方から話って嬉しすぎる… そうしてその後も授業は上の空で終わった。

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