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異変
そして、その日の夜。
風呂から出た後に彼方は課題をし、俺は洗濯をしていた。
プルル…プルル
電話が鳴ってから2コール目で出る。
「夜分遅くに申し訳ございません、○○警察のものですが、桜城 彼方様はいらっしゃいますか?」
相手は警察からだった。
「少々お待ちください」
保留にしてから、急ぎめに彼方を呼ぶ。
「彼方、警察から電話」
彼方は不思議そうに首を傾げながら電話に出る。
「では、失礼します」
俺がそう言って頭を下げたとき。
ドスンッ…
潔癖症のせいで床に座ったりしない彼方が突然に倒れた。体は震えていて取り敢えず「失礼します」と電話を切った。こういう事の知識が無い俺はかかりつけの病院が携帯に入っているだろうと思い彼方の携帯を漁ると○○精神科というのがあった。急いで電話をして、部屋に来てもらい、迅速な対応でベッドに寝かせ精神安定剤を飲ませてくれた。
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