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飲酒運転(Side彼方)

数分前 僕が美晴先生からもらった沢山の課題を着々と進めていくと、歩叶君が来て警察からの電話としっかり消毒してくれてから僕に渡してくれた。保留を外して電話に出る。 「もしもし、お電話変わりました、桜城 彼方です」 「あ、彼方様ですか?実はですね、以前櫻井様が飲酒運転の車に跳ねられるという事件があったじゃないですか」 「はい…」 嫌でも思い出したくない。 「あの事件について調べたところ、どうやら飲酒運転では無かったみたいになんです」 「え?どういう…」 嫌な汗が流れ体がどんどん震えてくる 「加害者の男を念の為、調べたところ体から酒の成分はでて来なかったんです、車の故障も無くて…」 ありえない。ありえちゃいけないこと… 「じゃ、眠気でとかは…」 「それもですね、事故の直前まで電話をしていた記録があったんですよ…」 嘘だ…嘘だ嘘だ… 徐々に意識が遠のいて足に力が入んなくなる 「桜木さん?桜木さん!」 電話の向こうで呼ばれている… そこで意識は途切れた。

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