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幸せ(Side歩叶)

目の前ですやすやと眠る愛おしい姿。 情事が終わってとりあえず体を壊すといけないからと彼方の中のを掻き出したけど、眠っているのにいちいちビクッとしていて、とても可愛かった。 「…ん…歩叶君?僕の…パンケーキは…?」 目を擦りながら何やら寝ぼけた事を言っている姿さえ愛おしく感じる。 「彼方のパンケーキは俺が食べた、ついでに彼方も食べたけどね?」 俺も彼方に合わせる。すると段々目が覚めてきたのか少し考えたように首をかしげると急に顔が赤くなって枕に顔を突っ込んだ。かと思えば俺の手をぶんぶんと振り出して暴れだした。 「痛い痛い痛い痛いっ!やめろって!」 「あ…ごめん…」 しょんぼりとなって下を向きながら涙目になる彼方が可愛くて抱きしめたくなる衝動にかられるけど、抱きしめたら止まらなくなりそうで抑える。 ギュッ 「…っ…!」 俺が我慢してたのに彼方から俺を抱きしめてきた。俺は下だけジャージを履いてるけど彼方は何も来ていないからソコが当たってくる。 しょうがない…彼方だって男だ… 「彼方…勃ってる」 「え?…っ!えぇぇ!見るな!」 「ちょ!待て!ここ学校だから!」 部屋を出ていこうとするから慌てて止めた。自分が今保健室にいることに気づき慌てて体にタオルを巻く。 「もう7時だから帰ろう…明日も学校だし」 「う、うん…分かった…」 「心配しなくても、帰ったら抜いてやるから大丈夫だよ」 「う、うるさい!自分でやるから大丈夫!支度するから待ってて」 「はいはい、車で待ってるから早く来いよ」 車に乗って、さっきの彼方を思い出す。いつもよりも何倍の色気をだして俺にすがって来る姿に俺も歯止めが効かなくなっていた。そして何よりも嬉しかったのが、俺に嫉妬していてくれたことだった。今まで誰にも愛されて無くて苦しい毎日だったけどこんな日が来たことが夢みたいに思えてきて一人で舞い上がってしまう。光ってやつとも何も無かったみたいだし本当に良かった。 「お…またせ…」 「帰ろうか!」 「うん!」

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