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第1話

『パパー!冬馬(とうま)くんのお家に遊びに行ってもいいー?』 『冬馬くん?』 聞き慣れない友達の名前に俺は小首を傾げた。 俺の名前は近藤奏介(コンドウ ソウスケ)。 俺には1人の息子がいて、その… シングルファーザーというやつだ。 『こらこら、悠希(ゆうき)くん!いきなり言ったらパパがビックリしちゃうでしょ?』 小首を傾げる俺の元に遠くから担任の桃子先生が走ってきた。 『悠希くんパパ、いつもお仕事お疲れ様です。』 『あ…ども。あの…』 『あのですね、冬馬くんっていうのはこの4月からこの園に転園してきたお友達でして…』 通りで聞いたことがない名前な訳だ。 『年長さんで転園ですか?』 『そうなんです。お父さんのお仕事の都合だそうで。』 『なるほど。』 先生に頭を下げ、悠希の手を握り園を出た。

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