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第2話

『なぁ、悠希。冬馬くんって子と仲良くなったのかー?』 『そうだよー。』 悠希の背中を洗いながら冬馬くんのことを聞く。 二人で風呂に入りながら一日の出来事を報告し合うのが日課だ。 『ねぇ、パパ。』 『ん?』 『冬馬くんのお家行っちゃダメなのー?』 『うーん…パパ、冬馬くんのママのこと全然知らないからなぁ…』 『冬馬くんね、ママいないんだって!』 『えっ?』 『冬馬くんもね、ママいないんだって!悠希のお家と一緒だから仲良くなったの!』 なるほどな… 子供同士でも共感し合えることもあるのか…と、心の中で感心した。 『冬馬くんのお迎えはいつもパパなの?』 『うんっ!冬馬くん、パパ大好きなんだって!』 『そうか!うらやましいな〜。』 『悠希もね、パパ大好きだよ!』 『ありがとう。』 心に染みる一言を言われ涙腺が緩む。 シングルファーザーになったとき、俺には不安しかなかったが、母親がいなくてもこんなに立派に育ってくれている悠希が誇らしい。 『悠希!パパも悠希大好き!』 『痛い!パパ痛いよっ!ギューしすぎっ!』 そして俺たちは風呂を出た。

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