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喫茶店のオーナーと甘党の彼_24 ※

 欲に負けて後ろは大池に任せて江藤は体勢をかえて大池へ背を向けると反り起つモノを咥え込んだ。 「せんぱぁい、キモチイイです」  感じ入る大池に口の中で大きくなるそれをしゃぶり、江藤の後孔へ大池の舌がねっとりと撫で、水音を立てながらいやらしく舌で弄られた後に指が入り込んできた。 「ひゃっ」 「んぁ、せんぱい」  中をかき回すように動くに、動きに腰を揺らしながら大池のモノをしゃぶる。  指が二本、三本と増えて良い所を刺激され。 「くっ」  大池のモノ吸い上げながら腰を上げれば、絶頂を迎えて口の中に暖かいモノが放たれる。  それを飲み込み、ご馳走さまと言うと大池の指を抜いて跨る。 「今度はこっちに大池のを頂戴」  弓なりに目を細めて微笑めば、ごくっと大池がつばを飲み込む。  騎乗位で大池のモノをずぶずぶと中へ挿入していく。 「あぁ、深い」  つながり合う部分を撫でながらウットリとそれを見つめる江藤に、大池は突き上げたいのを我慢しながら言いつけを守り待てをする。 「えとうせんぱい……」  甘えるように名を呼び、はやく欲しいとばかりに江藤を見つめる大池に、 「わかった。今あげるから」  と大池のモノを刺激するように腰を動かす。 「ん、あぁっ、せんぱい、たまらないですぅ」 「あ……、あぁ、ん」  大池が気持ちよさそうな顔をする度に江藤も嬉しくて善がる。  夢中で互いを刺激し合い高めていけば、 「せんぱい、もう、いきそう、です」  と一緒にイきたがる大池がトロトロに蕩けた顔をして江藤を見る。 「俺も、だ」  その顔が可愛くてたまらなくて貪るように口づけをし、互いに頂点を迎えてガクガクと震えた。  糸を引きながら唇が離れ、 「はふぅ」  と大池が満足げに甘く息を吐く。 「せんぱい……、すごく良かったです」  だらりとベッドに横たわり仰向けになる江藤に、その顔を覗き込むように大池の顔がある。 「そう言ってもらえて良かった」  ふふっと笑みを浮かべて大池の胸へと頬を寄せれば、腰に腕がまわり密着した状態となる。 「江藤先輩、俺、幸せです」  そう、薄らと笑みを浮かべてる大池に、俺もだよと言えば口づけと共に嬉しいですという返事が返ってきた。 ※※※  真野から「今からマフィンを信崎さんに渡します」というメールが届き、それからほどなくして信崎から届いたメールにマフィンと真野の写真が添付されていた。  少し照れくさそうな真野の笑顔を見て、これが切っ掛けになれば良いと思いながらスマートフォンを置く。  そろそろ開店の時間だ。吊るし看板をCLOSEからOPENにかえてカウンターに立つ。  それから直ぐに喫茶店のドアベルが鳴り来客を告げる。 「いらっしゃいませ」  江藤は柔らかな笑顔を浮かべ、客を迎え入れた。 【喫茶店のオーナーと甘党の彼・了】

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