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「アイツこそ混沌フェチだ。支援部だけじゃねぇ、俺もマスコミも標的にしてんのかもな。散々掻き回して大いに湧いた末にどんな結末を用意するんだか。誰も彼も巻き添えにして締め括るつもりなのか」
でもな。
「お前だけは巻き添えにしねぇ」
きっぱり断言した男らしさに、ぽーーーーっとなりかけたけど。
いや、どう考えてもさっきので完全巻き添え食らってんですけど、俺。
「も、もう巻き添えバリバリ喰らってるもん……どんだけの人にさっきの動画見られちゃったか……」
「帝国民の半分は見たんじゃねぇのか」
「んごおおおッ……ばかばかばかばかッ……これからどーすんだよッ……!!」
「狐党になるか」
「コンコンっ……なるかぁ……っ」
「なぁ、コーイチ、コレ外せ」
巽にコンコンお願いされて。
バランスとって、震える手で、ぱかり、狐のお面を外した。
「俺の仲間になれよ」
何ものにも屈しない鋭い目に惜しみなく見つめられた。
「い……いやだぁ……悪役とか怖ぇもん」
「俺が直々に指導してやる」
「なにそれ……えろい……」
「えろい意味で言ったんじゃねぇが。えろいことされたいのか」
「……もうシてんじゃん、進行中じゃん、えろいこと……」
グリ、グリ、グリ、グリ、快感に弱い一番奥のとこ、じっくり刺激された。
「あんっっ」
抱え直されて、腰と腰がヤラシク密着して、パンパンパンパンって、音立てて連続してじっくり突かれた。
「ゃ、あっ、ぁっ、ぁっ……きもひ、ぃ……っ」
「……お前な、俺の大事な面を投げ捨てんじゃねぇ」
「だって、ぇ……うひぃんっ……オトナチンコ、しゅンごぃ、から……っ、このデカチンがぜんぶ悪ぃっ」
「俺のせいにするんじゃねぇ」
全角度もれなく男前な巽のカウパーでぬるぬるになってグチュグチュ言ってるアソコ。
巽ので濡らされてるって思うと、なんかもう、えろえろ感マックスな気分に……。
「なぁ、コーイチ、これからも俺のそばにいてくれるか」
ッ……ぎゅうううう~~ッッ
「ッ、お前な……そんなに射精 されてぇのか」
「し、締まるッ……勝手に締まっちゃうッ……はぅぅ~~……ッ」
ズンズン突かれて、爪先ガクガクさせて、チンコまでビクビクさせて。
情けないくらいの涙目になって俺は巽を睨んだ。
「俺……ッ、別のコとくっついたんだって、俺はポイされたんだって、不安だったのにッ……いきなり学校まで来て、あんな騒ぎ起こしやがって……ッ、男前全開で俺のそばいるかって……ッ、何様だッッ!」
「あんな記事が出たからお前に真実伝えるために来たんだろうが」
「ッ……放課後まで待ってくれても……いーじゃんかぁ……」
「案の定、佐藤が動いたからな、悠長に待たなくて正解だったわ」
「ッ……ッ……なんだよ、もぉ……ッ……ッ」
ぐうの音も出なくなった俺。
巽にキスされて、さらに何にも言えなくなった。
舌と舌、絡ませ合って、微熱交換しながらアソコの奥いっぱい突かれた。
巽のでもっともっとヤラシク濡らされた。
「んっ、もっと……巽ひゃんので……おれぇ……もっともっと濡れたぃ……」
気がつけば。
いつの間にやらグラデーションの空がきれいな夕方になっていた。
「……も、もっと……」
「こうか?」
「ふぅぅぅぅ~~~……っっ」
ヘロヘロでぐったりしていたら、風邪引かないようにって、巽が制服着せてくれた、あと黒スーツもかけてくれた。
そんで、素顔曝したまんまのヒールリーダーに全力ハグ、おねだり中。
「う、う、う……もっともっともっと……」
「こうか」
男っぽい逞しい両腕にガッチリすっぽり包み込まれた。
あ、溶ける、マジでコレ脳みそ溶ける……。
「ふわぁ……巽さぁん……もっとぉ」
「俺の恋人はお前だけだからな、コーイチ」
「っ……うん……うん……!」
本物のヒロインが戻ってきたから替え玉高額バイトはこれにて卒業。
もう二度と小町にはならない。
狐党にだってならない。
でも巽のそばにいるよ。
こんな風にずっとずっと、ずーーーーっと、巽とくっついていたい。
「……巽さん、好き……」
あったかい巽の腕の中。
俺の一生の住処にするんだコンコン。
end
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