ハッと目が覚める 「よぅ。やっと起きたか」 コーヒーを準備してた緑川と目が合う 「お前………どういうつもりだ！」 ベッドから飛び出そうとして、力が抜け、その場に崩れ落ちる 「………」 ベッドの下で倒れ込み、なんともマヌケな格好である 「お前、初めてだったんだろ？ 今日は大人しくしてた方がいいぞ」 くそ……… 余裕な顔しやがって！ 「訴えてやる……… 会社で昨日のこと、全部バラして辞めさせてやる！！」 「ふーん？お前、男のくせに男にやられたって、カムアウトするの」 「そ、それは、上手く………」 「見て」 スマホを見せられる そこには言葉には言い表せないほど、 卑猥な俺がいた 昨日の写真…………！！ 「消せよ！」 スマホを取ろうとしたら緑川は笑った 「これ、壊しても無駄。 実家と会社のパソコンにデータを移動済み」 「実家、会社！？」 「会社で余計な事、一言でも言ってみろ。 会社のアドレス知ってる奴、全員にさっきの写真添付してやるぞ」 「な、なっ………」 「俺とお前、どっちが不利だと思う？」 緑川が不敵に笑う 悪魔みたいな男だと思った