「お前、飯は？食える？」 「……食う」 食べ物に恨みはない 緑川はキッチンへ行ってしまった ふと気が付く 体が綺麗にしてある 知らないボディソープとシャンプーの匂いがする アイツ、寝てる俺を風呂に入れたのか？ そんなに身長変わらないし、大変だったんじゃ…… いや！絆される必要はない アイツは手錠かけて媚薬飲ませて、無理やりやった挙句、写真まで撮って俺を脅す変態だぞ！ 気を許すな！ う、美味そう……… ゴクリ…… 焼き魚に玉子焼きに、ほうれん草のお浸し、味噌汁 The日本の朝ごはん 仕事も出来て料理もできるとか、何者だよ あぁ………分かった だから性格がこんなにネジ曲がってるんだ 「うまい……」 思わず口にしてしまう 「そ？良かったな」 「風呂も飯も、ありがとう」 食べ終わってから伝えた 「……お前、襲った奴にありがとう……って、変な奴だな……」 「うるせー」 「如月。今日、予定は？」 「特にないけど………」 「じゃ、脱いで」 「……いや、意味がわかんない」 「やろうって、言ってんの」 「な、なんで………」 「勃ったから？」 「………」 この日から俺の生活は一変する