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、
「う……」
終わった後も涙がとまらなかった
涙腺が馬鹿になってる
これも全部、緑川と媚薬のせい!
緑川はずっと俺を抱きしめたまま
なんで抱きしめてるんだよ
こういう扱い、やめろよ!
「ひっく」
しゃっくりが止まらない
緑川は抱きしめたまま背中をトントンして、指で涙を拭った
ガキ扱いもやめろ!
止まらない涙
緑川がそっとキスしてきた
抱きしめる腕に力が入る
涙で濡れた頬を優しく撫でられる
緑川は触れるだけのキスを繰り返した
慰めるような優しいキス
「泣かないで。碧 」
急に名前を呼ばれてドキッとする
不意打ちだったせいで顔が熱くなった
「……何、可愛い顔してんの?」
「べ、別に!」
「なぁ。しよ?」
「な、何を!」
「続き」
「へっ!?」
「俺、まだ、いってない」
「……そうなの?」
やってる途中で俺がずっと泣いてるから、中断したって事?
なんで……なんの為に…………
考えたいのに緑川は体中にキスの雨を降らせた
媚薬がまだ残ってる体は、自分の意識とは関係なく、熱くなり始める
首元を押えられ、深いキスを交わす
キスに酔ってると、後ろに手が伸びていた
ローションを塗られると、変な気分になってきた
ゆっくり指を入れられる
「は、はぁっ……ん」
すぐに指を増やされ、出し入れをされた
「んあっ、や………」
中を優しく撫でられると体が震える
「碧………」
そんなに優しい声で名前を呼ばないで
俺、どうしたらいいんだ
…………考える余裕なんてない
緑川は、優しく優しく追いつめてきた
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