48 / 266

「よぅ。早かったな」 「……お邪魔します」 真っ直ぐ環の家に来た なんか…いい匂いする…… 一瞬だったと思う ドサッ すれ違った瞬間、床に押し倒される 「……な……なんだよ……」 「本当に仕事か?なんで他の奴の匂いつけて帰ってきてんの?」  「え?」 環の言っている意味が全然わからない 「香水……これ、雪村のだろ?」 言われて、帰る前のことを思い出す ………っていうか なんで分かるんだよ!怖すぎる! 「雪村と何やってたの?」 環の低い声に体温が一気に下がる 「何もしてない!ぶつかっただけ!」 「ぶつかっただけで匂いがうつるかよ」 「本当だって………」 「………」 困惑する 環、怒ってる…… 怒ると怖いんだよ 「他の男、試してみたくなったのかよ。 告白されて調子に乗ってんじゃねーの」 なんで、こんな言い方…… なちゃんと誘い、断って帰ってきたのに…… 雪村とだって、本当にただ、ぶつかっただけなのに…… 「……帰る」 環を押しのけて、立ち上がった

ともだちにシェアしよう!