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、
会社の食堂で雪村と鉢合わせる
「如月!隣いい?」
手が触れそうになってビクッとする
「……荷物、ありがとう。
礼を言いそびれてて」
「………如月。この前……俺、何かした?」
嫌な汗が出る
「なんで?何も…………」
「なんとなく距離感あるなと思って……
もしかしたら記憶ないけど、ふられた?」
…………っていうか
襲われかけたなんて言えない……
「…………うん。ごめん。
言われた時は自覚なかったんだけど、
……好きな人、いる…………」
「そうか……キスマークの人?」
「……うん。ごめん」
言葉にすると恥ずかしい
「……でも、出来たら今まで通り、普通の
同僚として接してくれる……?」
「分かった……」
雪村とは食堂で別れた
オフィスに戻ろうとすると、急に誰かに引っ張られ、振り向いた
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