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今日は全然、仕事にならなくて残業になってしまった 気が付くと、周りには上司と環と俺だけ 「俺は先に帰るぞ〜!戸締まり、よろしく」 「はい」 上司は先に帰っていった チ、チ、チ……時計の音が響く 「はぁ……やっと終わった」 今日は本当に疲れる一日だった…… 「終わり?」 環も帰り支度を始める 俺が終わるの、待ってたのか? 帰ろうとしたら環に通路を塞がれた 環に挑発的に見られる 「今日一日ずっと、やらしい目で俺のこと見てたでしょ?仕事中、何考えてたの?」 「……見てない」 だってお前が触るから 「オフィスHって、どう思う?」 「……お前。ここ、どこだと思ってんだよ」 「会社のオフィス」 「ば……人が来たらどうすんだ!」 「鍵かけた」 頭の中、どうなってるんだ!? 環は自分のネクタイをシュッと緩めた 「お、お前!マジかよ……」 「碧が悪い。 1日中、やらしい目で見やがって」 環はあっという間に俺のネクタイとボタンを 外していった 「なっ!見てない!は、外すなよ……」 「すげー見てただろ?俺のこと」 「ダメだって……」 環の甘いキスに落ちるのはすぐだった

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