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「ねぇ、俺のどこが好き?」 環は嬉しそうに笑って俺の髪を撫でた 「…………知らない」 環の悪い癖が始まった 「つれないね。碧くん。俺、知りたい」 わざとらしく肩を抱いてくる 顔が近い…… 「せっかく恋人になれたんだ。教えてよ」 こ、恋人同士……! キスする位、近づいて見つめられる 後ろに逃げようとしたら腰を捕まえて、壁際に追い詰められた 壁にトンと手を置かれる 「ふふっ。壁ドン」 「楽しそーだな。環」 「楽しーよ? だって……碧が俺のものになったんだ」 お、俺のものって…………! 環の言葉にドキドキしてしまう 「いいね。壁ドン。 俺達、そんなに身長変わらないから、すぐにキスできる」 そう言いながら、環は指で俺の唇をなぞった 「環」 「聞かせて。碧」 後ろ髪をサラッとすいてきて、じっと見られた どこが好きとか……… そんな恥ずかしい事、言えるか! 「お、お前だって、そんなの言えないだろ!」 「いや?言えるよ。なんだ。碧……… 俺に愛の告白、されたかったの?」 「え?え?違………」 「仕方ねーなぁ」 環はニヤニヤしながら俺にキスをした

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