162 / 266

ピピピピ………アラームが鳴ってる むくっと起きてアラームをとめる 「ふぁ〜すげー寝た。もう、こんな時間か」 「………」 如月はボーッとしてる 「なぁ。お前、甘いの食べれる?」 「まぁ……」 「ホットケーキとフレンチトースト、どっちが……」 「フレンチトースト!!」 …………なんだよ。甘い物、好きなんじゃん 「………くくっ。了解」 よし。とびっきり旨いの、作ってやる 「今のうちに着替えといてくれ。 俺、この後、予定あるんだ」 「……」 如月を見つめて髪を撫でる 「寂しそうな顔するなよ。 知り合いの結婚式行くだけ」 「してねーし!」 「もともと、お前が着てたスーツはあそこに掛かってる。 ラフな服で帰りたきゃ貸してやる。 棚の中から適当に出していい」 如月が着替えている間にフレンチトーストを焼く 飯は和食しか作れないけど、兄がケーキ屋で働いてるし、昔、スイーツの有名なカフェでバイトしてたから甘い物、作るのも食べるのも好き 甘い匂いがリビングに広がる こんがり焼けたフレンチトーストの横にホイップクリーム、いちご、ブルーベリーを添えた 皿にはチョコレートで葉っぱの模様を書く 上出来………… 「う、旨そう……」 如月はつい本音をこぼした 「どう?」 「お、美味しい……」 パクパクとあっという間に平らげた 如月って本当にうまそうに食べるな 作りがいがある ふ……口元、クリームついてる。可愛い 「完食かよ。くす」 「……ご馳走さまでした」 コーヒーを飲むと如月が見てた 視線が絡むと慌てて逸らす やってる時のエロい如月も好きだけど、 こういう可愛い仕草見せられると俺のS心が刺激される 予定が今日じゃなかったらいいのに…… そんな事を考えながら、赤い顔した如月にキスをした

ともだちにシェアしよう!