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、
「はぁはぁ……」
碧。すげー可愛かった
「なぁ。もう一回いい?」
髪を撫でながら聞いてみる
「むっ、無理!」
「じゃ……その気にさせないとね」
親指で唇をなぞった後、軽くキスする
…………キスだけで、なんて表情してんだよ
俺も名前で呼ばれたいな……
「ねぇ。碧?」
「…………なんだよ」
碧。どうする?嫌がる?
「俺の事も名前で呼んで」
「…………」
碧、赤い?
なんで赤くなってるの……
「下の名前、知らない?」
「知ってるけど……」
「呼んで」
碧が俺をじっと見た
「……た」
「…………」
「た…………」
何それ……
「なんだよ。もどかしーな!」
「うるせー!た、た……環……」
…………嬉しいかも
ものすごい小さな声で呼ばれた俺の名前
恥ずかしそうな碧とふと目があった
真っ赤になってる…………
名前呼ぶくらいで赤くなったりして、可愛すぎだろ……
「お前、本当に可愛いな。
名前呼ぶくらいで、そんなに照れんなよ」
碧は何か言おうとして俯いた
顔、赤すぎる……
「どうしたの?碧。すげー可愛い顔してる」
距離を詰めると碧がビクッとした
「可愛くない!」
「…………キスして。碧」
お前からしてほしい…………
「な、なんで、俺が……」
俺は目をつぶった
碧。キスして…………
碧はしばらく悩んでから、俺の頬に手を寄せる
そっと重なった唇に不覚にもときめいた
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