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、
仕事を済ませて、急いで家に戻る
寝室を覗くと碧は寝てた
口開いてる……
一人で、笑って、飯の支度
その後、一緒に夕飯を食べた
その夜、初めてやらないで一緒に寝た
碧の兄弟の話をしたり、好きな映画の話やスポーツ観戦の話ををしたりした
碧が笑ってる
こんな友達みたいに会話するの初めてだな……
いつも、やってばかりだし
笑った顔、可愛い……
手を繋いだら、碧は少し赤くなった
恥ずかしくて目を逸らす碧にキュンとする
さやりたいのを我慢できなくて頭を撫でた
「俺、眠い」
碧がそう言うから、電気を消す
初めてだよ
こんなに誰かに優しくしたいって思うのは
「じゃ、そろそろ寝るか。お休み」
ギュッと抱きつくと、
「これじゃ、寝れない」って言われた
「……いい子だから黙って寝ろ」
やるのを我慢するから、これ位、折れてくれ
抱きしめた手に温かさを感じて眠りに落ちた
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