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卑怯な手を使ったって所詮、人の心は手に入らない 思い知らされる 一番初めにちゃんと伝えればよかった お前が好きだって…… いいよ。碧…… お前に振られてやる あの後、手酷く抱いた 碧は何度も失神してそれでも激しく挿送して、 起きて意識を飛ばして、その繰り返しだった 途中、碧が何か言おうとしてたけど、 一切聞かなかった 碧の口から何も聞きたくない グッタリしてる碧の頬を撫でた 頬には涙の跡が残ってた 可愛い碧…… やっぱり手放すのは惜しい こんなに好きなのにもう一緒にいられないんだな あれだけ一緒にいたのにお前は俺を選ばない いつもみたいに風呂に連れて行こうとして、ふと手を止める そんな事してなんの意味がある どうせなら嫌われてやる 会社でも二度と目が合わないくらい………… 体中、精液やローションでドロドロに汚れた碧を置き去りにして帰った 後処理もせず 碧、怒るだろうな………… 『鍵はポスト』一言だけメモを残し、鍵をかけて出た 何時間かたった後、碧から電話が来た どうせ、文句だろう………… 何度も鳴り続ける電話には出なかった   碧は理由もなく男と寝たりしない 告白されて、きっと揺れてたんだろう…… 報告でもするつもりか? 雪村が好きだとか、 付き合おうと思ってるとか、 だから関係をやめたいとか…… 何も聞きたくない

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