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「久しぶり」 『よぅ。環。家か?』 「うん。家」 電話の相手は年上の友人からだった。 実はあのバイブ、この人から貰いもの。 根っからのドSで俺に悪い遊びをを教えた張本人。 『前に渡したバイブ、どうだった?試したか?』 「この前、もらった奴、良かったですよ。 ………最高!」 あのバイブのおかげで碧から『俺の方がいい』 とか、かわいい言葉聞けたんだもんな 感謝! 『ペットとは最近、どうだ?ものにしたか?』 「え?あー。もう少しかな?」 最近、なんとなく距離が近づいた気がする 『早く捕まえないと、他にかっさらわれるぞ』 「…………まぁ、そうだけど」 分かってるよ 絶対に手に入れてみせる また、新しいものをくれるというから、会いに行く事になった。 『飯はこれからか?』 「そう。飯もまだなんで。1時間半後に」 『今から、俺が持ってこうか?』 「………いや。マンションに行きます」 会わせたいような、会わせたくないような……… 『もしかして、ペットと一緒か? くくく……取ったりしねぇから、安心しろ』 「分かってるって!」 『相変わらず、生意気だな。お前は』 「はいはい。じゃ、後で」 電話を切った 「悪い。碧。飯、食おう」 「…………今の友達?」 「友達……じゃねーかな」 言うならば、血はつながってないけど兄貴 「俺の事、こんなにボロボロにして置いてくつもりかよ」 「ちゃんと家まで送ってくよ」 なにか言いたげな碧 「環」 「うん?」 じっと、見つめられ、キュンとする 何………?碧 「行くなよ。ここにいて……」 「…………碧」 ポツリと小さな声で言われたセリフ 寂しそうな顔 無意識だったのかもしれない 自分の言ったセリフに気づき、碧はハッとした 「ち、違っ!体が辛いから家に一人だと色々、大変だと思って!!」 なんだよ…… 嬉しすぎる…… 「ふーん?」 「な、なんだよ!」   可愛い。碧 そんなに真っ赤になって 「寂しいの?」 「別に!!」 くすっと笑って、俺はスマホをタップした

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