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第50話

俺のちっぽけな経験と貧弱な頭では処理が追いつかないのは当然……なんだけども……。 ちょっと……思ってたのと違った……。 ティアの裸をそういえばしっかり見た事なんてなかったんだった……。 服の上からではわからないスラッとした無駄な肉のない引き締まった身体に、着痩せするタイプだった事に自分のパートナーなのに今まで気づかなかったなんて……。 肌の白さがやけに際立つような上気した胸や頬。それになんと言っても男の象徴であるティア自身が…… ……おっきい…… 基準が俺自身のだからまたあれなんだろうけど……。 とても綺麗な顔からは想像出来ない妖艶だけど男らしさを放つ体躯に見惚れてしまった。 あ……そっか……ソレ…俺の中に、入れるんだよね? 嘘……。 無理無理!! ……でも青海も、レキのおっきいの入ってたし大丈夫? 一人でプチパニックでティア自身を凝視してるところに、入るのか心配してたソコに……ティアの舌が這う……。 「わっ!ちょっと……やだっ!!……んっ!」 精一杯の抵抗で身体を捩るも呆気なく腰を抑えて制される。 舌で唾液を送り込み指先で孔の周りをいじられて一気に走る緊張に震える。 「……虹、お願い……力……抜いて?」 性急な流れるような無駄のない動作と荒い呼吸にティアの限界を感じ取る。伏せられた目に眉間の皺、見た事ない表情……。 (そうだった……ティアも辛いんだよ…ね?俺が自分で何されても平気って言った癖に往生際が悪い……。) 覚悟を決めて力を抜く。でも……思うだけで上手くいかない。指が……ティアの細いけどちゃんと大きくて骨ばったそれでいて綺麗な指が、俺の中に入って来て……。

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