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第62話

皆で食事の後片付けを終えて、俺たちは部屋に戻った。いつもより饒舌な俺を嬉しそうに見つめながら話を聞いてくれるティア。 「また、四人で食事しようね。」 「うん!」 いつもの様に眠る支度を終えて、ベッドに横になる。 ティアも横に来てくれて、横向きに向かい合った姿勢ですっぽりティアの胸に収まる俺は、大好きな匂いに包まれて、いつもならすぅっと眠りにつけるんだけど…… 「眠くない……?」 俺の髪を優しく撫でてくれてるティアが問う。 「うん……青海と一緒にいっぱい寝たし今日は全然動いてないから……。」 「ふふ、そうだね。じゃあ……ちょっと運動しようか?」 意味深に笑いながら俺のパジャマの裾から手を滑りこませるティア。 思わず身体がビクンと跳ねちゃう。 …………って 「するの??」 恐る恐る聞いてみる。 「ん〜」 ってティアが、話を続けそうなところに割って入って言う。 「いいよ!もうどこも痛いところないし!」 ……だって、青海とレキは毎日仲良ししてるんだし、俺だって、ティアとだったら…毎日…… 出来るのかな…? しまった!また百面相してたらしくて、ティアに笑われてる……。 「虹ありがとう。ふふ、でも無理はしなくていいから、辛かったら言って。もう僕の発情期は終わったから止めてあげられるからね。」 そう言いながら、滑るような動作で衣服を剥ぎ、余裕の表情で俺は組み敷かれる。 その表情をやっぱり綺麗だな……って見惚れちゃってる俺。 ゆっくり、その大好きな綺麗な顔が近付いて来る。 触れた唇の先に神経が集まって痺れるような感覚に気持ちいいって思っちゃうのはやっぱり大好きなティアだから。 ティアの清々しくて甘い香りが鼻腔をくすぐり俺を満たして行く。 身体もだんだん熱くなってくるのが分かる。 何だか勝手に息が上がってきちゃう。 優しい口付けに優しい手つきで、初めての夜とは全然違うのが分かる。 まだうっすら残ってる首筋の噛み跡に、柔らかで湿ったティアの舌が慈しむように這うのがわかって、ちょっとくすぐったい。 「っふぅ……。」 色のついた吐息が鼻から抜ける。 あぁ……すごく、全身気持ちいい。

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