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続 俺様×脳筋
まじで恥ずかし過ぎる。
魔法が上手いやつは嫌味なやつが多かったが、悪趣味なんて知らなかった!
足と手に渾身の力を入れてみるが、まるでスライムにすべて力を吸収されてるかのように手ごたえがまるでない。
「優しい俺様はお前も気持ちよくさせてやるから心配すんな」
「くっそいらねー気遣いどーも!!!」
「あ?脳筋はケツから血みどろプレイがお好みデスカァ」
「お好みじゃないデス。サーセン」
体鍛えるのは好きだけど、痛いのはお好みじゃないデス。つーか、男の趣味もないデス。
…ん?てことはアイルはもしかして悪趣味とかじゃなくそういう趣味!?
「おい脳筋、なんかてめークソみてぇなこと考えてねぇか?この状況で余裕かオラ」
「えっ」
なんかアイルちょー機嫌悪くなったよ。ガチ答えしたらウルタロス呼ばれちゃうんじゃねぇかコレ。
「…ア、アイルのこと…?」
嘘は言ってない。うん、嘘は言ってない!
ゆっくりアイルを見上げるとキョトン顔のアイルが居た。なんだその顔。
目があうと、そっぽを向かれた。あっそ、だってよ。腐っても幼馴染だからコイツの知らない顔なんかねぇと思ってたけど、こんなん初めて見たぞ。俺が女だったら惚れたかもな、ぎゃっぷってやつで。女だったらな。つかアイルが女で巨乳だったらまじでこれご褒美タイムなんだけどなー…と、現実逃避はここまでにして。
「…アイル、なんかピリピリ?すんだけど?」
「あー、やっと効いてきたか」
ニヤリと笑うイケメン面に嫌な予感しかしない。
「そのスライムよ、すこーしだけ触手の体液が混じってんだよ」
「…は?!!」
「大丈夫だ、快楽漬けになるほどじゃねーし。ただちょっと強力な媚薬なだけだから」
「ちょっと強力ってどっち?!ねぇどっち?!」
「常人なら即効なのにな、てめぇは魔法だけじゃなくて感覚も鈍いのかよ」
俺の疑問に答える気がある?ないよねー。だよねー。つか感覚も鈍いってなんだ悪口ですか。
「ま、効いてきたんなら問題ねぇか。なァ、コレ、どう?」
「んひぃっ!な、なん…」
アイルが腹を割れ目に沿ってツツ、と指を這わせただけなのに体はビリビリと電流が流れたように、なんつか、気持ちい波が押し寄せてくる。そういや服が無いのに寒くない。むしろどんどん暑くなっているようだ。
でも、暑いわけない。アイルはずっと普通だ。俺の体が熱いのか。確かに今頃気づく俺は鈍いのか。
アイルの指が触れるか触れないかのキョリで色んなところを移動する。こそばゆいだけじゃない感覚がじわじわと広がる。
「んんっ、やめろ、よぉ…ッッ!!!」
「すげー跳ねた、魚かよ。ウケる」
ウケねーわ!!!じわじわ触っていたはずの指が俺の乳首様をグニー押すから跳ねたんですよ?!テメェのせいですよ?!!
文句を言いたいが、口を開くと俺のとは言いがたい声が出そうで口を噤む。
その間もアイルの指は悪戯に俺の上半身を触っていく。それだけで涎がドバドバ溢れ、同じく下の俺の分身ちゃんもドバドバ涎を垂らしながら上を向いているのを感じる。足の内側に力を込めて出来るだけ意識をそらすが、快楽の波は収まる気配がない。
「きもちーだろ、なァ」
「ヒッ、ィ!」
ガブリと首筋を噛まれたかと思うとそこをねっとりと舐められた。何回も、いろんなとこを。俺の体はそんなのにも気持ち良さを見いだすようで、アイル風に言うなら噛まれるたびに魚みてぇにのたうってた。
どのくらいの時間が経ったのか、1分なのか10分なのかはたまた1時間か、生理的に出てきた涙をベロリと舐められて、ゆっくり目を開ければ心底楽しそうなアイルがぼやけて見えた。嫌味のひとつも言ってやりてぇのに、なんつーか、頭がまわんねぇ。だから、だから、これは。頭がまわんねぇ俺じゃねぇ俺が言ってんだ。
「…っ、アイルぅ、も、やだァ、さわって?イきた、も、やらぁ」
「ッッ、この、クソっ!イけ、オラ、イけっ」
「おあっ、いだあっ、あ!うあぁッ」
力まかせにちんこを扱かれて、痛いはずなのに痺れるみたいにきもちくて、何度もしてほしい。射精すると光が点滅するように意識がちかちかしてこのまま意識を手放そうとしたら、あり得ないところに違和感が。
「ッッッ!!!なっ、にして…ふ、くうぅっ」
「なにって、オマエのけつまんこ開発中」
*
真っ赤な顔をもっと真っ赤にして、あり得ないと今にも叫びそうだ。蕾に入れた指を動かせばその叫びは唸り声に変わる。
コイツの精液を潤滑油代わりに二本の指を入れてみたが易々と飲み込んだ。筋弛緩剤効果もあるのだろうか。三本目を入れてゆっくり動かせばぶるぶると快感を逃がすかのように震わせた。
「オイ、きもちーか?」
「んなわけっっ、はやぐ、抜け…!!」
快感というより違和感なのか。声を無視してある場所を探す。ゆっくりと柔らかい肉壁を辿っていくと少し硬いしこりを見つけた。指が触れただけで、また魚のように跳ね、驚いたように俺を涙目で見上げる姿にゾクゾクする。目を合わせたままゆっくり撫であげた。
「あああっ、うああああっ?!!」
「はは、ウケる。オマエ、才能あるぜ」
まぁ触手の体液のせいもあるけどな。
「っ、ふ、いまのっなんだよ、」
「前立腺。知らねー?イイやつはすげえイイらしいぜ」
自分でも口角が上がるのが分かる。それに比例するように強張る顔はきっと予期しているのだろう。期待通り前立腺を押し潰すように指を進ませた。
「やらああああっ、んひいいいいッッ!!!」
「 オイ、きもちーか?」
さっきと同じセリフを吐いてみたが、全然聞こえてなさそうだ。ちんこを触らないとイけないのか、快感に身悶えながらもイってはいない。ちんこは痛そうなほど張り詰めふるふると白っぽい涎をだらだらと溢れさせている。前立腺を擦るたびに揺れる体と揺れるちんこはきっと少し触ればすぐイけるだろう。
触ってやんねーけど。
痛いくらい張り詰めてるのは自分も同じだ。
「はっ、ひぃ、は、はぁっ」
「魚みてえに跳ねてたかと思ったら次は口が魚みてえだぞ」
はくはくと息をするのが精一杯だろう口に本当は舌を突っ込んで口内を犯してやりたい。…今はやめといてやるけど。
湧く征服感を収め、足の拘束用スライムを解き指を抜く。抜ける感覚にさえ感じるのか体を震わせた。
自身を取り出し、蕾に押し当てるとよく分かってないのか焦点がイマイチ合っていない目がこちらをぼんやりと見た。くっそ可愛いな。
腰を掴み俺の自身で蕾を開く。随分と柔らかくなったそこは大した抵抗も無く呑み込んでいく。
…抵抗が激しいのはやっぱり本体かよ。
「アアアッ、やあ、ア、イルあっっほ、ぬ、けええああっ」
「足バタバタさせんな。もう全部収まるから、よっ」
「ぃああああっ、やあ、やらあ、っ、ばかああっ」
入っているものが分かった途端に抵抗するがちんこが奥へと進むたびに悪態をつきながら喘ぐ。ゴリラみたいな図体をぷるぷると震わせ泣き叫ぶ姿は俺の加虐心を刺激するには十分だ。そのうえ相手がコイツなのだから止まれるわけはない。
「だれがバカだ?あ?」
「んひぃっ、イぐうっっ!!!」
「…ッ、締めつけすぎだろ」
前立腺であろう場所を抉ると唸り声を上げながら射精した。その締めつけにイきそうになるが
堪える。
「は、あ、あぁ…」
とろんとした今にも閉じそうな瞳は涙に濡れ、口から溢れた唾液がとろりと落としながら熱い息が漏れている。筋肉ダルマと揶揄される身体はぴくぴくと時々痙攣するように揺れながら快感に耐えている。日焼けした肌に今ほど吐き出した精液が映える。
えっろい姿に思わず手が伸びた。腹に散らばる精液を伸ばすように触れれば、また痙攣するように、怯えるように、身体が揺れた。
……ずっとこうしたかったって言ったらお前は魔法に頼ることも無く必死でこの太い足で逃げていくんだろうな。そんなの、許さねぇけど。
今日から俺なしじゃ生きていけなくなれ。
ゆっくり律動を開始すると、びくりと体が跳ねる。
「はっ、は…ふ、なにっ、」
「あ?俺イってねーし」
「やめ、まてっ、またイっちゃ、やら、やらぁ、あ、あ、あっ、あああっ」
イったばかりの身体には刺激が強すぎるようで、ちんこが前立腺を抉りながら進むたび拘束された手で必死にシーツを掻き毟る。
「…暴れんなよ」
「んっ、な、に…?」
動きを止めて、パチンと指を鳴らすと手と足を拘束していたスライムがダラダラと形を無くし落ちていく。
「言うこときくなら優しくしてやるよ。暴れたらまた拘束して、このスライムてめえの穴という穴に突っ込む」
「…や、だ。も、なんで、こんなこと…っ」
分かんねえのか。クソ脳筋。
涙で真っ赤になった目で不思議そうに、少し怯えながらこちらを見るこいつはマジで分からねえらしい。
「…分かんねえなら分からせてやる。オラ、手まわせ」
*
グイっと腕を掴まれアイル側へ引き寄せられる。アイルの上に座るような形になり、入ったままのものがぐるりと中を抉った。
「ばっ、かあああ…ッ、ああっ」
「ンッ…は、うっせ。っ動くぞ」
「まっ、お、お、ぅっ、ああっ」
自分のものとは思えない声が時々でる。気持ち悪くて、気持ち悪いと思われたくなくて、歯を噛み締め必死で喉の奥に留める声はぐるぐると唸り声のように響いた。
アイルは獣か、と小さく笑ったが、俺にすればお前のいつもと少し違う、鋭い瞳のほうがよっぽど獣のように見える。恐いと思う、気がするのにアイルの瞳を見るたびゾワゾワと身体が変な感じになる。
熱くて、気持ち良くて、痛みが快感に変わる感覚がすごく恐い。気をぬくと快感に持っていかれてあらぬ言葉を吐いてしまいそうだ。
「ううっ、ぐううッッ…ひんっ!んあっ、あっ、うううッ」
「ったく、ブサイクな鳴き声だなァ。もう全部本能に任せろよ」
「や、らぁんっ!も、あ、あ、イっくぅぅぅ」
「…ッ!飲み込めっ、オラッッッ!!」
「ヒィっ!なかあっなかあちゅいいっあああッッ」
ドクンドクンと注ぎ込まれる感覚に背筋が泡立ち、ずっとイってるような快感がつづく。
「ふうう、も、むりぃ………」
「おいっ?!なっ、おいっ!」
疼くように熱い身体が満たされるような奇妙な感覚は触手によるものなのか、分からない。
ふわふわと意識が落ちていく。身体にも力が入らずぐらりと倒れそうになる俺を支えたのはアイルの腕だった。
ゆっくり下ろされながら、アイルのものが抜ける快感にぶるりと身体が震えた。クソ、殴りたい。でも指一本も動かせない。起きたら覚えてろよクソアイル。力勝負だったら負けないんだからな。
ただ下ろした俺を、アイルがバカみたいに抱きしめるから、俺も思わず首に手を回してしまったんだーーーー。
end
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