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第10話

戸惑う僕をよそに、大貴は僕のおちんちんから卵を抜き取る。 その直後、生暖かくてぬるりとした感触がした。 「え? ……や……っ!」 慌てて見下ろすと、僕の股間に顔を埋めた大貴の頭が見える。 ぬめぬめと柔らかい何かが這いずる感触が、大貴の舌だと気が付いて、泣き出しそうになった。 「大貴……! 嫌だ……っ」 「いや? その割には硬いままだけど」 顔を上げた大貴が、心配そうな顔で見つめてくる。 「気持ち悪くはないよな?」 「悪くはないけど……」 「なら、いいだろ」 大貴は、再び僕のおちんちんをぱくりと口の中に咥えてしまった。 舌で尖端や裏筋を舐められて、余りの気持ちよさにビクビクと腰が震える。 じゅるじゅると音を立てながら吸われて、頭の中が真っ白になった。 「オナホだと、ここの刺激が弱いんだよな」 口を離した大貴は、舌先で裏筋を嘗め回してくる。 「あっ、あ……っ」 「気持ちいいか? 俺も好きなんだ。ここ」  根元を強めに扱きながら、僕の顔を覗うように見上げてくる。 「大貴も好きなの?」 「ああ、好きだぜ」  好き、と言いながらにこりと笑った大貴の顔に、僕は大きく反応をしてしまった。 「あ、あ……っ、出る……っ」 「え?」  大貴の驚いた声と共に、僕は射精した。  久々だったと言うことも有り、勢いよく吐き出した精で、大貴の顔を汚してしまう。  

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