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第13話

紘兄ちゃんとは途中までだったけれどでも僕は気持ちが伝え合えて凄く幸せなんだ。 でも紘兄ちゃんは少し不満だったみたいで翌日は本能のままにお互いを求め合った。 真理亜ちゃんに聞かれないかドキドキしたけれど幸大も真理亜ちゃんも熟睡していてくれた。 朝、目が覚めると隣には紘兄ちゃんの寝顔があった。 「僕は幸せだよ。紘兄ちゃんは幸せかな?」 小さな声で呟くとグイッと紘兄ちゃんの方に身体を引き寄せられた。 「俺も幸せだ。暁斗」 「いっ、いつから・・・おっ、起きてたの?」 「そうだな暁斗が呟く少し前だ。可愛い寝顔を見ていた」 紘兄ちゃんはそう言って僕の頬に唇を優しく当てた。 凄く恥ずかしいけれど幸せな気持ちで心が満たされていくんだ。 「幸せにするから暁斗」 「うん。紘兄ちゃん」 触れるだけのキスは凄く凄く幸せで泣きたくないのに自然と涙が溢れ出した。 悲しい涙もあるけど幸せな涙もあるんだね紘兄ちゃん。 「暁斗、愛してるよ」 「僕も愛してる紘兄ちゃん」 互いの唇が重なり幸せな時が始まりを告げていた。 完

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