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恋人⑧

今まで感じたことのない凄まじい快楽に、俺は正直戸惑っていた。 相性が良すぎる… 俺達は一度伴侶を得たら、死ぬまでその相手だけを愛し続ける。 そして心底愛し愛された者との間に子孫を残してきた。 例えその伴侶が、違う種族であっても、同性であっても。 同性の場合は…相手も心から望み願い、受け入れた時に、不思議なことに相手の性別が変化して、子を成すことができるのだ。 輝は、輝は…それを受け入れてくれるのだろうか? こんなに心も身体も寸分の隙もない程にピッタリと合う相手なんて、この先絶対会うことはない。 もし、輝と別れてしまうことになったら、俺はもう二度とツガイを持つことはないだろう。 「輝…本当に、何があっても…俺と添い遂げてくれるのか?」 恐る恐る尋ねると 「あなたが人狼だろうと、それ以外の何者であっても…黒曜さんは、黒曜さんです… だから…だから… 俺を一生側に置いて下さい…」 小躍りしそうな天にも登るようなうれしい言葉が降ってきた。 「輝…お前だけ…お前だけ愛してる…俺の仔を…孕んで産んでくれっ!」 輝の目を見つめて心の底から言葉を発した。 相好を崩した輝は 「俺も…愛してます…えっ!?子供!? …できるものなら…ほしいです…」 と呟いて更にきゅうっと後口を締め付けるもんだから、俺は危うく達しそうになり、慌てて抽挿を再開した。 ぐちゅぐちゅという音は次第に大きくなり、繋がった部分は白い泡が立ち始めた。 深く入り込む度に、ぱんぱんと音が響き渡る。

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