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恋人side:輝⑤
いつから降り出したのか。
ガラス窓を柔らかく叩く雨の音が、俺達の愛し合う音と交わっている。
二人の荒い息遣いと熱気が篭る部屋に静かに降る雨。
このまま降り続くのか…俺達の愛を見守るように。
こんなに…こんなに心が、身体が喜び、どこまで飛んでいくのかわからない。
好きだ
好きだ
好きだ
溢れる想いが止まらない
この男 が何者であっても、そんなことは俺にはどうでもいい
美しい青い目の奥の寂しさに気付いてしまった
俺が癒してあげる
俺が守ってあげる
俺があなたの全てを愛してあげる
心が躍る。
身体が弾ける。
声が掠れて上手く伝えられない。
もどかしい。
どうすればこの想いを伝えることができるのか。
あぁ…愛している…
息をするのが精一杯で、たった一言、たった一言が言えないもどかしさ。
本来なら受け入れる器官ではない奥の奥まで突き進められ、黒曜さんの触れる場所全てが『お前を愛している』と絶叫しているのがわかる。
貫かれる度、優しく髪を頬を撫でられる度、雪崩れ込んでくる黒曜さんの想い。
こんな激しい愛を知らない。
求められたこともない。
美しい獣に捕らえられた俺は、その、しなやかな身体に身を任せ翻弄される。
二人が繋がる場所からは、ぷちゅぷちゅといやらしい音が絶え間なく聞こえ、俺は黒曜さんの腕を掴み、昂ぶる射精感に身震いしていた。
「…あっ、こ く よう…さんっ…もうイくっ…」
「あぁ…一緒に…イくぞ!」
一際強く打ち付けられ、最奥にどくどくと流れ込む熱い熱。
俺も二人の腹の間に白濁の液を勢いよく吐き出した。
彼の愛の塊が俺の中に注ぎ込まれていく。
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