もう、何も怖くない。 この男(ひと)と結ばれたことも、性別が変わったことも、全て…受け止める。 だって、俺は『須崎 黒曜』を愛しているから。 「…こくよ…う…黒曜さんっ…」 震える手を伸ばせば、しっかりと掴んで指を絡ませてくれる。 その手をシーツに縫い止められて、ただ一つになることだけを考えている。 奥へ…さらに奥へ… 子宮が小さな口を開けて待っている。 楔の熱量が増して、スライドも もっと大きくなり、尻に当たって弾かれる破裂音が部屋に響く。 「あっ、あっ、もう…もう、イくっ」 耐えきれずに放出しそうな俺の根元をぐっと押さえた黒曜さんは 「輝、イく時は一緒に…もう少し…」 と意地悪な言葉。 「いやっ、早く、早くイかせてっ！」 涙声で懇願するが聞いてもらえない。 いやいやと首を振って黒曜さんの手を外そうとするが、その手をやんわりと跳ね除けられて、口付けされる。 「んむっ、んんっ、んーっ」 苦しい！ 爆ぜたい！ この熱を早く吐き出したい！ ぽろぽろと溢れる涙を舐め取られ、ガツガツと抽挿が続く。 もうダメ、頭がおかしくなる… その時、楔が ありえない深さで、ぶわりと膨らんだのと、黒曜さんの手が離れたのとほぼ同時だった。 「「あああっ」」 びゅくびゅくと放たれた白濁の液が、黒曜さんと俺の腹や胸…顔までも汚し、俺の中には熱い液体が注ぎ込まれていた。 「あ…熱い…」 どくどくと大量の液に満たされていく。 瞬間、ほわぁっ と、奥が温かくなった。 と、黒曜さんがまた動き始めた。 「…黒曜…さん？」 「輝、ごめん。抜けないからもうちょっと付き合って…」