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第1章第1話
ホテルの一室、
乾いたベッドの軋みと
濡れた水音が響く。
「ぁ…………ぁっ……ぁっあ」
男が乱暴に内部を突き上げ僕を煽る。
殆ど愛撫もなしに貫かれた。
「はぁ…………んあ……もぅ」
けれど男が使った潤滑剤のおかげで
痛みは思ったよりなく
僕は限界を迎えた。
「いいぜ……イけよ」
ニヤリとほくそ笑み
男は僕の内部奥深く
硬いペニスを突き立てた。
「ぁっ…………ぁ……はぁ……ぁぁあ」
瞬間、僕は自分の腹に吐精し
男は寸前で抜き
僕の胸に欲望を吐き出した。
「はぁ……はぁ……」
乱暴なセックス。
快楽とは程遠い。
乱れた呼吸を整え
重たい身体を起こし男を見た。
名前も知らない、行きずりの男────。
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