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初めてのデート3
ココside
「わぁ!もう4時だ。全く気が付かなかった」
「ほんとだ。おっ?すげぇいっぱい店あんじゃん!」
昼食を済ませアトラクションエリアを抜けると、アクセサリーショップ・ギフトショップ・シネマギャラリーなどなどたくさんの店が立ち並ぶ。
なぜか甘い良い匂いがエリア内に充満して、すごいファンタジックな建物ばかり。
見るだけでも楽しいショーウィンドー。
オレ達は、ぶらぶらとウィンドウショッピングを楽しんだ。
「きれいだね。ショーウィンドー」
「お土産でも買うか?」
「うーん…
あっ、ここのお店何かオシャレ…ここ入りたいな」
入ったお店は、アクセサリーや置き物を売っているお店。
ショーウィンドウの中には観覧車や、メリードーランドといった掌サイズのきれいな置き物がズラリ。
それが遊園地の乗り物と同じようにくるくる回って、観覧車はゴンドラがピカピカ光りながらまわっていてとてもキレイだった。
どこかアンティークな感じを匂わせるところがオシャレで、すごく目を惹かれた。
「オシャレな店だなぁ。気になる物でもあったか?」
「ショーウィンドーに置いてあった観覧車!」
「可愛いなその観覧車。ほぅ…動くのか。すごいな」
「12,800円だ…高い」
ぱっと値札を見てみると、とんでもなく高かった。
気に入っちゃったのになぁ…あきらめて観覧車を置く。
「その代り、後で本物の観覧車乗ろうか」
オレがしょげていると、明るくそう言ってくれたので諦めがついた。
「何にしようかなぁ…」
店内をくるくる回ってみる。
「ハル、これがいいな…」
ちょんちょんとハルの服を引っ張る。
次にオレが手に取ったのは、大きさの違うたくさんの赤い実や、松ぼっくりが付いた真っ赤なクリスマスツリーの置き物。
中を開ける仕組みになっていて、それを開くと『ジングルベル』の曲が鳴り出して中の小さなランプがチカチカ光る。
サンタがそりに乗ってるデザインがまた可愛い。
ハルも気に行ってくれて、値段も手頃だったのでそれを買った。
「あ、ありがと……」
「喜んでくれてるならよかったよ」
ぽんぽんと頭に触れ、にっと笑ってくれる。
その顔にドキッとしてしまって次の言葉がなかなか出なかった。
「ん?どうした」
「えっと!……た、大切に、するねっ?」
「おう、俺も今日の事大切にする」
次はその言葉に鼓動が早まった。
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