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もっと乱れて2
ココside
「ちゃんと力抜いてろよ」
掠れた熱っぽい声で耳元で囁かれていつもと違う雰囲気にドキッとした。
「う、うん…」
と不安でどぎまぎしながら返事をした。
股の奥の窄まりにハルの指先が擦られ、それだけで体がピクッと反応してハルにクスリと笑われる。
何度もそこを擦られて、襞が指先に引っかかるまでに綻んできた。
「んんっ…くすぐったぁ……んくぅ、ゃんっ」
いつの間にかシーツを握っていた手を首に回せと促され、大人しくそれに従った。
「息詰めんじゃねぇぞ…痛かったらちゃんと言うこと」
こくんと一つ頷くと、つぷりとハルの指先が入ってきた。
びっくりして、そこをきゅっと締めてしまった。
「はぁ……ぅんん、っくぅ…ん!」
きゅっと力を入れてしまったせいで、ハルの指の形が嫌というほどはっきりと分かった。
ナカが密着しているせいで、奥に進まれると摩擦で熱く感じる。
「力抜けって…息吐いて。痛くねぇか?」
「んはぁ……らいじょーぶ…擦れて……あちちってなって、るっ」
優しくゆっくりしてくれているおかけで、そんなに負担は感じていない。
壊れ物でも触れるように優しく丁寧に扱ってくれて、オレはそれだけで十分満たされた。
それが嬉しくて尻尾をゆらゆらと振って、無意識のうちにハルに体を擦り付けていた。
「ふはッ、何だ?もっと欲しいのか?」
それって〝お強請り〟の仕草だろ?と言われてしまい恥ずかしくてハルの首筋に顔を埋める。
「おく……とんとんってされうの…きもち…かも」
素直に告げると、性急に指が増えて抜き差しをするスピードも少し早くなった。
「うぁっ……は、ゆぅっ、キツい…っぁふ!」
「お前がそうやって煽るからだろが。頼むから、そんなに煽らないでくれ…我慢出来なくなる」
辛そうに息を詰めて言うハルの顔を見ると、また苦虫を噛み潰したような顔になっていた。
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