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小さな独占欲
遙side
「んふっ、ぁっ…」
「こんな時まで喘ぐの止めてくれよ…ったく」
第二ラウンドで力尽きたココを風呂場まで運び、只今絶賛ナカの精子掻き出し中だ。
俺に体を預けてココはされるがまま、床に膝をついた状態で半分寝ている。
無意識なのか、そうでないのかは分からないが、さっきからずっと俺の首の辺りに頬を擦り付けてくる。
「何してんだ?それは」
苦笑しながら訊ねると、ぽやんとした顔をして微笑んだ。
「ボク…飼い主さん、し、るし……つけて、のっ、ふゃっ」
「飼い主?」
「うん…っ、こーする……ら、すきな人…らけらよ」
そう言えば、子ネコの飼い方の本にも、この仕草のこと載ってたよな。
ネコは頬や顎を擦り付ける。
それは自分の匂いをつけて「自分のもの」と印をつける仕草と言われている。
「お前も独占欲、あるんだな」
普通なら気づかないような小さな独占欲に、笑ってしまった。
それと同時に、とても愛おしく感じて胸がくすぐったかった。
後処理を終え、いつの間にか寝てしまったココを抱いて風呂から上がり、新しい下着を用意しなんとかパジャマまで着せ終えた。
「おやすみ、ココ」
体力を削り取られ、布団に潜ったら俺もすぐに眠たくなってしまった。
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