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選択肢A:襲う 選択肢B:襲わない
遙side
そっと抱き起こすとココが俺の胸でもぞもぞと動き出した。
「んんんー……ぅ」
「ココ。お前本当に知らねぇからな…起きるなら今だからな」
起きてるのかどうか知らないが、念押ししてベッドへそっと下ろした。
一向に起きる様子はなく、ただ俺のシャツを握りしめて寝息を立てている。
肩からかけたタオルを床に放り、ココを組敷く。
手が頬に口元にと滑って顎を捉え、ふにふにと唇を親指で触れる。
すると、ココがその親指をちゅうちゅうと吸おうとした。
幼さの残る仕草にエロさを感じてゾクリと体が震え、思わず息を飲む。
「やっべこれ。堪んねぇ……」
このムラムラが抑えられなくて、堪らずそのままキスをしてしまった。
「……んぅ、んむっ…はぁ」
反応可愛い……これ結構クる。
「……あぇ?は、ゆ帰ってきたのぉ……?おれ、寝ちゃってた…」
ヨダレを垂らしながらゴシゴシと目を擦る。
「あんな可愛く帰って来て、って言われたら帰らないヤツいねぇよ。本当に今日は俺変みたい」
「ふぇ?なぁに?」
目を擦るココのその腕を引いて顔を近づける。
「なぁココ。留守番できたご褒美にイイコトしよっか」
これで嫌だと言われても俺は逃がすつもりはなかった。
「いい……こと?」
「そう。お前今さっき俺のシャツ握りしめて寝てたよな?あれはどうしたんだ?」
「あ、あれは……っ」
「それにほら、ココのが膨らんでる。俺が勝手にキスしちまったからかな?」
ココの変化に気づかない俺ではない。
そのことを揶揄すると暗闇も目がだいぶ慣れてきて、ココの顔がみるみる赤くなるのが分かる。
「寂しかったのか?キスきもちよかったか。ん?」
「だ、だってあれは……っその、……えっと、これは」
ひとつひとつ言い訳をしようと思うのに、頭が追い付かないのだろう。
許容範囲を超えてココの目には涙が零れ落ちそうなくらい溜まっていた。
「その、何?シャツ、あれどうしたの」
「さ、寂しい……ぐでっ、早ぐ会いだぐで…っひぐ」
あぁ堪んねぇ……喰べたいくらいに可愛い。
「それが俺を煽ってるって事だからな。今日は頑張って留守番したご褒美にコレどうにかしような」
「や、なにす……んぅ!ぅむん……っ!?」
言葉を遮って、掴んでいた手をベッドに押し付け無理矢理唇を重ねた。
何度も角度を変え唇を重ねる。
蕩けるほどに柔らかいこの唇はいつまでも味わってたくなる。
酸素を求めて喘ぐのも厭い、更に深く口づけ微かにできた隙間に舌をねじ込んだ。
優しくしようと思うのに、体が言う事を聞かず頭だけが置いていかれる。
「んふっ、んぅ…ぁんっ」
口を離すと、肩で息をしながらとろんとした目でこちらを見上げるココがいた。
「んなこと……っ、やらぁ…っなんれ、はゆっ」
「今お前せいですっげぇムラムラしてんの。俺のシャツ握って寝てんだもんな。誘ってんのかな。理性が残ってる今なら止めてもいいぞ。逃げるのも今だけど」
「…………っ」
「逃げな。どうなっても知らねぇぞ」
散々に焦らされ猛った昂りをココの太ももに擦り付けた。
「ん…っ、はぅ」
「逃げねぇってことはシてもいいってことで受け取るからな」
これ以上俺自身、我慢の限界だった。
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