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第1話

俺が中学に上がってすぐ両親は離婚した、俺は父親に預けられそれきり母さんとは会うことがなかった。 それが高校、大学を卒業し会社に入って安定をしてきた今日この頃…親戚から電話が入った “美智子(母親)さんが事故にあって亡くなった”と────────ただ1人、再婚者との子供を残して 「うちはもう3人も息子がいるし無理だ」 「それを言ったら私たちだって、そんな余裕ないわよ」 母さん達の新しい子供は小学生くらいの女の子。親戚の誰が預かるという会話を横耳にこの子も大変だ…なんてほか事のように考えていれば不意に大量の視線を感じた。 「政成くんは空いてないかしら?」 「そうだ、君なら独り身だっただろう?」 「えっと、まぁ…はい」 「おぉ、よかった。ならよろしく頼むよ」 その場の雰囲気が明るくなる。押し付けられたな…と気を落とす俺を抜いて… チラリと女の子をみた、目が合ってしまったと思ったら彼女から視線を逸らした 静かな子だな…初めて見てからずっと思っていた…仲良くなれるのか? ──“ごめんなさい”──────── 「えーっと、ここが風呂で、あっちがリビング、廊下を少し曲がると部屋があって俺の部屋なんだけれど、君の部屋は…」 「…」 断ることも出来ず荷物は後日として俺の家へ少女を連れてきた。 たしか、1つ部屋が空いていたっけ 「そうだ、部屋がひとつ空いているからそこにしようか」 「はい」 たったその一言だけ言って黙り後でしまった。 やはりこの子は静かだ…まぁ初めてあった相手だ、それもそうか…。 果たして俺はこの少女を面倒が見れるのだろうか、そんな不安を胸にとりあえず今日は俺がソファでねて、少女を俺の部屋で寝かせた。 ソファでいいと言われたけれど、流石に子供にそんなことさせれないからな。 次の日、流石に色々手続きがあるため社長へ連絡し理由を説得し1週間ほど時間をもらった。

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