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第4話
仕事が早く終わって家に帰ってきた。
晴ちゃんはもう帰宅していたけれどいつもより断然早く家に着いたので2人で夕飯のクリームシチューを作った。
そして今は宿題中だ。
ピーンポーン
「どちら様ですか」
「俺です」
「どちら様でしょうか」
「お、れ、です」
うん、どうやら知らない人らしいです。俺俺詐欺的なのかなー…
「まささん、開けないんですか?」
「ぁ、晴ちゃん。いや知らない人だから開けなくていいんだよ」
「ぇっ、と、でも…」
ささ、勉強再開しよっか。と小さな背中を押す。
ピーンポーン
ピーンポーンピーンポーンピーンポーン
「雅ですすみません開けて下さいっ!!!」
「最初から名乗れアホ」
ガチャりと玄関を開けて俺の同僚である雅を、招き入れる。
「いやでも気づいてただろ!?」
「しらね。」
「酷いな!?」
「近所迷惑だから黙れ!」
クスクス、と可愛らしい声が聞こえた。
「2人はほんとに仲がいいんですね」
「ありがとう」
「晴ちゃんも同じだよ」
「…?」
2人して天使の頭を撫でる。あれからはや1週間、何事もなく仕事と晴ちゃんのことは両立している。
雅もまさかほんとに元々住んでいたかのようにいつも帰ってくる。何様なんだってなるし毎回こうもふざけられ口喧嘩の日々だが、この子が笑うとどうでも良くなる。
俺って子供苦手だったんだけどな、なんてよく思うけどまぁ、それも昔のことか。
「よしっ!じゃあ晴ちゃんまさなんか置いて2人で遊ぼうか!」
「へっ…わ!!」
ふわりと晴ちゃんを抱き上げた。
軽くこいつディスりやがって、こんな感じな日常にももう慣れた…がしかし。
「ダメだ。宿題が終わってからにしろ。雅さっさと着替えてこいあほ。」
「わー、ママ怖いねぇっ」
「誰がママだ!」
クスクス、とまた晴ちゃん笑った。 可愛いな。
「ほらほら、さっさと着替えてこい。じゃあ晴ちゃんも早く宿題終わらそう?教えるから」
「ケチー」
あまりにしつこいものだから軽く腰をいい音の成程度に蹴りあげてやった
「ふふ…はい!」
──数十分後──
「まさーお腹減ったー」
「ん、もう19時前か…晴ちゃん終わったかな?」
「はい!ありがとうございました」
「いえいえ、じゃあご飯食べようか盛りつけ一緒にやる?」
「やりたいです!」
よしよし、と再び頭を撫でキッチンへ向かった。
「シチューか!美味そ。いただきます!」
「「いただきます」」
まぁもちろん晴ちゃんと俺が2人で作ったわけで美味いに決まっていて、いつも通りワイワイと夕飯を迎えた。
コミュニケーションは大切だから夕飯になると、きまって俺と雅は学校の話とか聞いたりしようとするけど、“楽しいです”と笑顔でそればかり言うから心配だ。
そこで…だ!俺と雅は休みを取りました、まぁ2泊3日の観光地巡りみたいなもので、金閣寺など歴史のある建物をまわろうと思う。
晴ちゃんが、歴史の図鑑のようなものを楽しそうに見ているのを見て聞いてみたところ好きだと言っていたからだ。
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