俺ってよく女子に見間違われんだけど。 極ふつーの、性的なコトに興味津々な、どっこにでもいる男子高校生なんだよね。 見た目がそんなに女子っぽいんならさ。 女子高とかも潜入可能とか？　とか！？ てなわけで、やってみました、ＪＫ女装。 「すげー！　絶対ばれないって、コーイチ！」 友達んちで、友達の姉ちゃんのお古制服を着てみたら友達には大好評。 冬物セーラー服にカーディガン、スカート短めに調整して、寒いから足には黒タイツ。 元から長めの茶髪を女子っぽく結んで、リップクリームたっぷり塗って、念のため変装用伊達眼鏡をかければ。 どこからどう見ても俺は女子高生。 『ごめんね、コーイチくんは何となく男として見れないっていうか……』 『気持ちはうれしーんだけど……どうしても弟っぽく感じる……それか妹』 これまで中高にかけて二回告白しました、二回ともフラれました、理由は多分、そう、この女顔のせいです。 それを逆手にとってやる！ コンプレックスだったこの外見を本日最大限有効活用してやる！ 「よっしゃあ！　じゃあ俺！　早速行ってきます！」 あまりにも完璧な自分の仕上がりに舞い上がった俺は勢いのまま、この制服の女子高を迷わず目指した。 それがまさかこんなことになるなんて。 「おい、お前、どこの学年だ」