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「……巽さん……」 目隠しされたら鼻の高さとか唇に目がいく。 こうして見ると、巽って、きれいな顔立ちしてる。 女子的な意味でキレイとかじゃなくて、一つ一つのパーツが整ってるっていうか。 さ、触ったら怒るかな。 猛犬みたいに噛みついてきたらどうしよう。 でも好きにしていいって、何しても許すって、確かにそう言ったよね? 俺はおっかなびっくり巽の唇に指先で触れてみた。 あ、意外とやわらかい。 何回もキスしてるのに気づかなかった。 次に左右にそっとなぞってみたら「くすぐってぇ」と言われた。 はにゃ。 どうしよ。 ぞくきゅん止まんねー。 ぎし…… ベッドに両手を突いてもっと接近して目隠し巽を間近に観察してみた。 ……はにゃ。 ……たまんねー。 「……巽さん、あのさぁ」 「なんだ」 あ、こんな風に巽の唇って動くんだぁ。 「……俺のこと好きって言って?」 今の俺、調子に乗ってます。 大好きな体育教師を独占できて、完全、浮かれてます。 そんな俺に巽は返事を。 「好きだ」 もンのすげー棒読みでしたけど、うん、いーの、ぜんっぜんこれでいーんです! 「も、もっかい言って?」 「好きだ、コーイチ」 「……ふにゃ」 目隠し巽に抱きついてごろごろごろごろ、ごろにゃーしまくり。 今の俺、正真正銘どっからどう見てもアホのコです。 「ほんと? ほんとに好き?」 「好きだ」 「ふにゃっ」 何プレイなんだ、これ……でも楽しい、満足度120パー、夜通し続行可です。 「巽さぁん……」 「お前はどうなんだ」 「ふぇぇ……?」 「俺のこと好きなのか」 そんなの当たり前じゃん。 「ふにゃ、大好き、巽さん」 ぐるん!! 「えっあれっ」 「時間切れ。終了な」 「えっっ」 視界が急に反転したかと思うと次の瞬間には巽が俺に乗っかっていた。 つーか時間制限あったの? つーか五分も経ってないんですけどッ!? 「クソ、強く結び過ぎたな」 目隠しを解こうとして途中ですぐに投げ出した巽、ネクタイに目元を覆われた状態のまま俺にキスしようとして。 ちゅっちゅっ……ちゅっ? ちゅっ? 唇の場所がすぐにわからなかったみたいで頬とか顎にやたらキスされた。

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