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お風呂上がって、部屋に戻ったら、一番目に化粧水ぱしゃぱしゃ、乳液ぬりぬり、んで下地つけてメークした。
「いちいちよくやるな、お前」
「だって従業員さん、ビックリしちゃうじゃん、男二人で泊まってんの!? ってなっちゃうじゃん」
「気ぃ遣ってんじゃねぇ」
そう言って巽は俺の髪をシュシュで結んでくれた、テヘヘ、巽に髪やってもらうの好き、でもちょっとムズムズすっかも。
「髪触っただけで発情してんじゃねぇ」
「うーーーーーッ!」
ごはん、すんげーおいしかった、マズイのなんて一つもなかった。
肉も魚も野菜もデザートもぜーーーんぶ完食した。
「おいしかった~~」
部屋食で、片づけてもらった後は、のんびりごろごろ。
向かい側の座椅子に座ってた巽にぴったりくっついて、はー、しゃーわせ。
「風呂、もう一回入るだろ」
「ふぇ?」
正直、俺、お風呂はもういいかなーって思ってた。
露天風呂、嫌いじゃねーけど。
他にもお客さんいるし。
二人っきりでもっとイチャイチャしてーんだけど、な。
「部屋の風呂にも源泉引いてるんだと」
「えっ?」
「最初の説明で言ってただろうが。やっぱり聞いてなかったな」
食べたばっかで畳にごろごろ寝転がった俺を膝枕で甘やかしてくれる体育教師。
「この後、お前も一緒に入るだろ」
ポカポカしてる俺のほっぺたを撫でながら巽はそう誘ってきて。
もちろん「入るっ」って即返事した。
部屋風呂なら二人っきりだし、それってガチでもうたまんねー状態だし。
……うん、そこまではハッキリ覚えてんだよな……。
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