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「おい、早くしろ、熱が逃げるだろうが」 「あわわっ……じゃあ、お邪魔しまーす……」 とりあえず言われた通り、ブランケットを床に下ろして布団の中へ潜り込んだ、わぁ、ぬっくぬくだ、巽の体温でいっぱい……。 「あったかい」 ベッドの中で改めて向かい合って、妙に照れてしまって俯いたら、ぎゅって、ハグされた。 「そうだな、あったかい」 ひ……ひぃぃぃい。 オラオラ口調だったくせにぃ、いきなり優しい声になるなぁ、心臓に悪いぃ。 「お前が来てくれて大分楽になった」 ぎゃああああああ。 「た、巽さん、それ以上は、むり、俺の心臓止まっちゃう……」 ぬっくぬくな布団の中で、やっぱり目ぇ合わせらんなくて、スウェットに顔を突っ込んで呻いた。 「何だよぉ……来るなって言ったくせにぃ……俺のこと追い出そうとしたくせにぃ……」 「あれは建前だ」 「た・て・ま・え……ですか」 「来てくれて嬉しかった」 「っ……もぉやめろぉ……ばかばか……俺の耳妊娠させるつもりかっ……もぉむりっ……」 優しい巽にこれ以上心臓を毒されないよう両耳を塞いでやった。 そしたら自分の鼓動がどっきんどっきん聞こえてきた。 あったかいっていうより、熱い、熱くなってきた。 単なる今日イチの密着が、数年振りの再会みたいに思えてきて、巽の胸の上で一人こっそり悶絶した。 悶絶していたら。 顎、掴まれて、クイって、持ち上げられて。 キスされた。 「っ……え、ちょ、巽さん?」 「何だ」 「さ、さすがにそれは……やばくない? 風邪うつるんでない?」 「俺の風邪菌なんか撃退するんだろ」 「っ……意地悪言うなぁっ……そーいうの、足フライとるって言うんだぁ……っ」 「は……? アジフライ……?」 「揚げた足! 足フライ!」 「お前な……揚げ足を足フライなんて解釈するな、バカが」 「んっ……むっ……むっ……!」 冷えピタしてる病人とは思えないくらい、巽、どえろいキスをかましてきた。 口ん中、クチュクチュ鳴らされながら熱い舌でゆっくり掻き回された。 風邪菌伝染免れないような過剰粘膜接触、やらかしてきた。 「ん、む、む……!」 今日、そーいうことするなんて思ってもみなかったから、予想外の濃厚チューに焦って、すんげー……心臓どっきんどっきん、した。 「う、うつるぅ……こんなん、されたら……」 「うつしてやる」 「この鬼畜教師ッ……んぶっ……んむっ……んむむむっ……っ……っ」 しかもさ。 布団の中でほぼスカート捲れて丸出しになっていた太腿、ナデナデされて。 そのままおケツまで。 「……えろい感触がする」 「ぶはッッッ」 「お前、看病するからって、こんなモン履いてきやがったのか」 「ち、ちが……だから、最初は映画行くつもりで選んできたから……」 「映画終わったら俺とえろいこと愉しむつもりだったわけか」 「ッ……自分だって風邪引いてなかったらその気満々だったくせッ……つぅか風邪引いててもしてんじゃんかッッ」 ほんとだよ、俺はそのつもりじゃなかったのに、お粥あっためて帰るつもりだったのに。 「あ……ぅぅ……」 熱い両手で女物ぱんつ越しにおケツ撫で回されて、むにって抓られて、仕舞いにはピタピタ生地越しに指先でアソコまでくすぐられた。 「やぁっ……そこだめ、本番だめ……っ風邪引きたくないっ、連休遊びたいっ」 「知るか」 うわぁ。 冷えピタしてる病人とは思えないくらい、巽、ガチガチんなってる。 「巽さんってばぁ……マジでするの……?」 「病人だからって俺を見縊るんじゃねぇ、コーイチ」 「……マジかぁ……」

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