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第7話
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「ねぇ、りょーくん、聞いてるー?」
「あ?何?」
どこの誰だか知らない。
とりあえず、校門前で見かけた女。
甘ったるい香水と甘ったるい声。
頭痛がする。
いつもなら、愛想笑いだって簡単に出来るし、
女が求めてるような台詞を吐くことさえ容易い。
でも、今はそんな気分じゃなかった。
本物を知ったから、尚更。
あのまま、ユキと一緒に帰ってたら、
きっとやばかった。
あの時だって、
理性を保つのが精一杯で。
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