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第5話
結局、八神は校門前で違う女の子を見つけて、
一緒に帰っていった。
ほんと、ふざけるにもほどがあると思う。
──『男でもイケるかなって…?』
そんな実験的な気持ちで、
俺を組み敷いて、
体型もあまり変わらないはずなのに。
あんなに、あんなに、力強く、
普段服に隠れている
しっかりとした筋肉がついた腕で
俺の腕を掴んで…
「あああ!もう!」
どうして俺はこんなに、
アイツのことが気になってるんだよ!!
ただちょっと、
ちょっと一回
あの手で、あの指で、
イかされたくらいで…。
顔が赤くなったのを隠すように
一人走って家へ帰った。
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