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レイカンタイシツナンデス 8話

俺、なんと40分近く入ってたらしい。 小さいソファーに座らせられて、髪をガシガシッとタオルで拭かれる。 いや、髪よりも着るもの!着る物ほしい! 裸なんだぜ俺……ワイルドだろう?なんて古いギャグをまだ言えるなら余裕あるのかな? 髪を拭いていた徳川が俺から離れると、ゴソゴソとクローゼットから服を取り出して、渡してきた。 いやいやいや、それは俺のじゃないしー! 「俺のあるから」 「どの箱か覚えてんの?」 徳川に言われて気づく、……段ボールは数10個。 どれに服を入れたか覚えていない。 「風邪引くだろ?とりあえずはソレ着ててよ」 渡された徳川の服。 長袖シャツで裾が太ももまである。 無いよりマシだから、速攻で着た。 チンコ丸出しは流石にね。男同士でも照れます! 「下着は?」 「それより、風呂場で寝るなよ馬鹿琳!」 うわっ、さり気なく下着スルーですか? 「いや、パンツ!!パンツください」 「パンツは後ー!今はお説教してるだろ?」 いやいやいや、パンツは先でしょう? 「もう!自分で探す」 ソファーから降りる俺。 だいたい、説教とか何だよ!! ちょっと風呂でうたた寝しただけじゃん。 「だーめ、琳はノーパンで居て貰う」 ガシッと腹に徳川の腕がきて、ひょいとソファーに戻された。 「ノーパンって!どこの風俗だよ?」 文句を言う。 「へえ、琳って風俗行くんだ?」 耳元で囁かれる。 「ちが、行かない!つーか、離せ!!」 俺はまだ徳川に捕まったまま。 「だめ、離さない。琳……すげえ、エロいから足はバタバタしない方がいいな」 そう言われて気づく、足はバタバタしてるから裾が上がってかなり際どくなっている。 よって、大人しくなります。 「ほんと、琳って素直」 クスクス笑う徳川。 「う、うるさい!」 なんで、俺は徳川に抱っこされてんだよ。しかもノーパンで。 「荷解きは明日しようよ……寝よ?」 「はい?荷解きしなきゃ、明日着ていく服が」 「明日、土曜日だけど?」 「えっ?そうだっけ?」 「それに琳はアパート火事になったから大変だろうって明日の雑用を他の先生が代わってくれたじゃん」 「えっ?マジ?それ、………知らないよ」 そんな話、したっけ? 記憶にない。 「そりゃ、そうだろ?俺が持ち掛けたから」 「はっ?」 俺は驚いて徳川をみた。 「気が利くでしょ?」 ニコッと笑う徳川。 なんも言えねえええ!

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