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カクゴデキテルンデス 7話
「やった!琳!凄く嬉しい」
小麦が満面な笑みで俺を見ていて、言葉にして良かったなって思った。
先生と生徒という立場、今は忘れていいかな?なんて思う。
「小麦、子供みたい」
笑って言うと「だって嬉しいじゃん?やっと好きって言ってくれてんだもん」と俺をギューって抱き締めてきた。
何だよ、こんなに喜ぶならもっと早く言えば良かったな。
「学校で自慢したいかも」
「ちょーー!!だめ!!絶対に駄目ええ!!」
俺は慌てる。
「言わないよ、琳に迷惑かけちゃう事なんてさ、ただそれくらいに嬉しいって事だから」
小麦は俺を見つめて微笑む。この笑顔がなんか物凄く可愛くてさ、子供なんだなって思ってしまうのと、俺なんかでいいのかな?って事。
小麦はきっと学校一、イケメンだと思う。
頭だって学年では上にいるし。
卒業して社会になればきっと女の子とかほっとかないと思う。
俺はきっと生徒に舐められた先生で終わると思う。
金持ちにもなれないし、チビだし、カッコよくないしさ……と考えていたらガチで凹みそう。
「琳、絶対に大切にするから」
まるで俺の心読んだかのような突然の言葉。
「いきなり何?」
「琳をまだちゃんと守れないけど、大人になれば琳を守れるし、ずっと大事にしたい。これは本当だからな」
真面目な顔の小麦。
「あ、ありがとう……お、俺は大人だから俺が小麦をちゃんと守るよ?頼りないかもしれないけど」
「頼りないとか言わない!琳はもっと自分に自信もった方が良いと思うけどなあ。まあ、そんな琳も可愛くて好きなんだけどね」
「小麦って、本当にモテそう」
なんか、凄く嬉しい事をさらりと言葉にするって凄いよね。凹んでいたけど、元気になったもん。
やっぱ、小麦って凄い。
「じゃあ、恋人記念のエッチしよ?」
「は?」
俺は一瞬固まる。えっ?さっき、激しくやったよね?
「恋人になってからの琳とエッチを改めてやりたい!」
小麦がまた耳元でイケメンボイスで囁く。
「ちょ!無理!俺、仕事だよ?小麦だって学校じゃんか!」
「高校生の体力と精力舐めんなよ?」
ニヤリと笑う小麦。
「ちょ、マジで本気?」
俺は小麦から逃げようとするがガッチリと抱き締められて、もうONEラウンドする羽目になったのだった。
マジで高校生男子の体力と精力って半端ないやんけえええ!!
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