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※第11話【完】

「ッ、は、あ、、さか、えっ、ぬいて.....ッ、ぬいて」 ずるずると胎内を行き来する肉にこれ以上声を出さないよう必死で奥歯を噛みながら俺は榮に懇願する。 榮は想麻に気づいていないのか、腰をぐいぐい揺らしながら、気持ち良すぎるのかなどと的はずれなことを言う。 「ッ、や、ッみ、ンな!!見、ンなッ」 頭を左右に振って身体を逃そうと捻るが、静かに想麻は近づいてきて、俺の前に立つ。 「おや、おかえり」 暴れる俺を押さえ込んだまま、榮は目の前の息子に平然と声をかける。 「ただいま。求愛行動中なの?麻次パパ、泣いちゃって可愛いね」 顔を覗きこんで、綺麗な可愛らしい顔が微笑みかけてくる。 「ああ、パパたちは求愛行動中だからな。邪魔するなよ」 「ねえ、ボクも麻次パパを愛してるから、求愛してもいいでしょ」 「想麻、おまえにはまだ早い」 と叱るように言いながらも、腰の動きを止めない榮の動きに頭の中が焼き切れてしまう。 なに、いってんだ.....こいつら。 痺れていく脳みその中で、想麻が俺の唇を柔らかいそれで吸いあげる。 「目がとろーんってしていて、可愛いね。大好きだよ」 囁く想麻の言葉に、全身が弛緩してしまう。 止めなきゃいけないのに、唇が想麻を受け入れてしまう。 こんなこと.....っ。 「ったく、おマセな奴だな。仕方ない。麻次は、ここをしゃぶられるのが大好きなんだ。できるか」 おい、仕方なくねえだろ。 榮、馬鹿、野郎。 こんなの、いけない。 ホントに、どうかしてるだろ。 頭ではそう思うのに、身体を起こされて脚を開かされて小さな唇がペニスを銜える。 「ッう、やっ、はッああ、そ、うま、ヤダ。やめっ、ろ」 「でも、すごい気持ちよさそうだよ。麻次パパ」 弱い箇所を二人の愛する者達に嬲られ、身体中が滾り熱が溢れる。 気持ちよくて、愛しくて何をされてもどうでもいいと思うあたり、俺も大概だ。 とりあえず、終わったら二人をぶん殴ろうと心に決めて、今は快楽に流されておくことにした。 【完】

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