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なんだかなー

『………おは、よ』 「はよ、朝飯作ったから早く食べろよ。 スープはもう出来るから待ってろ」 サラダにオムレツにカリカリベーコン、焼きたてのバケットにスープまででてきた。 『ゆーとってすげーな、料理できるとは思わなかった…』 「この程度で料理なんて言わねーよ。夜はもっとちゃんとしたの作るから楽しみにしてろよ」 …朝からかっこいい笑顔、まじ眩しい… って、ちげーよ!! なんでこの不良はこうなったんだ! 朝から物音がして、不良のくせに早起きなのかと偏見に満ち溢れたことを思いながらダラダラとさっきまで寝てたけど、まさか不良のくせに朝から完璧な朝食作ってたとか思わねーよ!! 俺別に犬用の皿にドッグフード入れられたら犬みたいに這いつくばって食べるよっ!! むしろ、皿なんかいらねーよ、落とした餌を喰えと命令してくれたら喜んで食うよ! ゆーととは昨日会ったばっかだけど、こいつはどうやらただの美しい狂犬じゃなかった、 世話焼きツンデレ悪趣味美不良だったようだ。 『このスープ床にこぼして俺に全部舐めろとか言う気ない?』 ダメ元で聞いてみたが、ゆーとはため息一つ吐いて 「早く食べろ」 と頭を撫でてきた、撫でてきた、撫でて… 『せめて頭殴りつけるぐらいいいだろ!!』 「喜ぶからやだ」 実は昨日、不思議なことにゆーとと友達になってしまって、ショックで俺はゆーとにドMをカミングアウトしていたりする。 好意的にされるより、気持ち悪いと蔑んだ目で見られたいと思った結果の行動だったが、 なぜか呆れた顔とため息と「馬鹿じゃねーの」の一言で終わってしまい、そのままなぜか好意的にゆーとは俺に接してきた。

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