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あれれ?

自分の完璧な嫌われっぷりにニヤニヤしていた俺だが、ん?なんか優人すごくびっくりした顔してる? 「・・・・お前は俺が怖くないのか?」 いや、はっきり言って全然怖くないし、むしろ大好物。 『全然怖くねーよ。優人は名前通り優しい奴だろ!』 とりあえず見た目とギャップのある名前を出してみる。絶対名前負けしてるとか散々言われてコンプレックスだろうから。 てか、会って1分、おまけに胸倉掴まれているのに優しいって俺って優人のことなんも知らないのに(笑) 早く凹ってくれないかなー 期待に胸を膨らませている俺は怒りに赤く染まった優人の顔を見つめてみた。 すると優人は掴んでいた俺から手を放しそっぽを向いてしまった。 あれ?怒りで俺を殴るんじゃなくて、うざいからシカトしてやり過ごそうとしてるのか?いやいやいやいや、困るし!てか見た目短気そうだしシカトなんて高度な技使わないで得意の暴力に訴えろよ!! 軽くパニクってた俺の耳に意味の解らない言葉が聞こえた。 「特別に、、、充には名前で呼ぶことを・・・・許してやる」 へ?・・・・・・なんで? 「俺を外見で判断しなかったのは充が初めてだ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでこうなった!? なんか俺間違えた?完璧なはずなのに! 優人はハニカミながら俺に手を差し出してきた。 「今日からよろしくな」 違う意味でよろしくしたかった・・・・・・ 叔父さん、やっぱりこの学園変だと思うよ・・・

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