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第12話

弄んだといえばその通りで、都合よく蓮さんとの関係を続けた。 でも、もうそれも良いかなって。 「雪弥は、俺のことどう思ってる?」 「ここまで言わせてそれ聞くんですか?」 ベッドの上で固まる蓮さんは初めてのあの日みたいに目を潤ませて俺をじっと見つめてる。 居心地が良いなんてありきたりな理由しか浮かばないけど、彼女よりも他の人よりも、俺は蓮さんとの時間が楽しかった。 好きです、と添えて抱きしめた体はあの日以上に熱くて、俺の体に巻きつく腕は今までで一番力強い。 「俺も好き。雪弥…」 これまでも、俺に隠れて泣いてましたよね。 気付いてて、知らないふりしてました。ごめんなさい。これからはもう、泣かせません。 触れた唇になんだか恥ずかしい気分になった。 それは蓮さんも同じみたいで、ふふっと笑うその口をもう一度塞いでやると、重なった唇が「好き」と動く。 イケメン上司からセフレ打診された俺は、まんまと上司の魅力にやられて正式に恋人になりました。

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