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第11話

ベッドになだれ込んだ蓮さんの体は俺よりも熱い。 さっき膝に当たった固いものは恐らく蓮さんが興奮してる表れで、まだ素肌には触れてないのに吐息交じりに熱っぽい声が聞こえた。 「雪弥…、いいの?」 「じゃあ逆に聞きますけど、今ヤメます?」 上半身を裸にして胸の突起に指を這わせた。 びくんっと大げさに反応する蓮さんはもはや女の子よりも色っぽくて可愛くて。 恥ずかしさに目をぎゅっと瞑りながら愛撫を受け入れる様子に俺も興奮が止まらなかった。 「女の子みたい。ここ、気持ちいいんですか?」 「ゆき…っ、そこばっかり、やめろ…」 「んー、じゃあ、こっち?」 スーツの上から下半身を揉むと、息を飲んだ蓮さんがゆるく俺の手を掴んだ。 蓮さんそれ、なんの抵抗にもなってないですよ。まあ嫌がってるポーズでもしとかなきゃ恥ずかしさに耐えられないんだろうけど。 そういうの、加虐心煽るだけだからやめた方が良いよ。 添える程度に俺の手に触れる蓮さんの手首を乱暴に引き剥がして頭の横に押し付ける。跨って見下ろしたその顔は、もう会社での蓮さんからは想像しがたいなんともエロい目つきだった。 期待してますよね。 どうして欲しいか、言いなよ。 「…付き合いたいわけじゃない、雪弥と繋がりたい。だめ、かな」 …え。 なにそれ、蓮さん泣きそう。 潤んだ目が不安そうに俺を貫いて、ほらやっぱこの人、俺のこと好きじゃん。

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