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第5話
「溝畑くん、きちんと自分の手でイクんだ。それで本当にアナニーで気持ちよくなれるようになったと胸を張れる、そうは思わないか?」
「ん……」
オレは椿原部長の言葉を聞いているような、聞いていないような、とにかく疼くアナルにもっと刺激が欲しかった。
気がきく柳井がオレの尻にローションを足し、指にコンドームをはめてくれる。そしてみんなに見守られながらオレはアナルに指を突っ込んだ。
「はぁあ……ん……んぁあ」
あとはもう、夢中だ。
指二本をグリグリねじっては抜き差しし、快感を拾う。
胸をそらしては丸め、落ち着きなく足を開いて、テーブルの上で身悶えた。
柳井のキラキラな笑み、椿原部長の温かな目、そして欲情に濡れた岩下さんの熱っぽい視線。
みんなに見せつけるように股を開いて、音を立てた。
快感に勃ちあがったモノが跳ねる。
岩下さんがゴクリと生唾を飲み込んだのがわかった。
恥ずかしい姿に興奮してくれているのが嬉しい。
「いわしたかちょー、んあっっ……オレのアナニー見てまふ?」
「ああ、見てるよ」
「ぁああ……かちょーがイッパイしてくれたから、自分でちゃんと気持ち良くなれてます」
「そうか、良かった。それもこれも椿原さんのおかげだから……」
「かちょぉ、ほら、こんなっぁっ!んっ!オレの気持ちよくなっちゃうトコ、もう一度さわりたいって思ってくれますか?オレにヤラシイことしたい?」
「それは……もちろん」
喜びと同時に、パンと快感が弾けた。
「はぁぁああんんん……オレのココにチンコ入れたいれす?だからそんなガンガンに勃ってる?」
「……そう、だね」
岩下課長がズボンのポケットに手を入れ、興奮を散らすように自分のモノをさすった。
ぁああ……か、課長が……あの真面目な岩下さんがっっ!
課長がオレにふれたがって、それを必死で我慢しているって事が嬉しくて仕方ない。
オレはバカみたいに中のシコリをグリグリ刺激して……。
「ぁっ……ひっ………あ、今の……オレ、イッた?はぁっ……ちょっとだけ……シパンって……」
でももうちょっと……もっと先があるはず。
机の上で自分の指にとろけるオレの背後に回った柳井が、オレのスーツをはだけた。
「溝畑さん、胸はどうなんですか?」
「胸?」
「アナニーだけじゃなく、胸も自分じゃ上手くいかなかったんですか」
「イッ……」
シャツを割り込んだ柳井の指が、強くオレの乳首をつまんで、引っ張ってグルグルと回す。
「ち、ちぎれるっ!」
「このくらいでちぎれたりしないですよ」
ふふっと爽やかに笑って、今度は一転、優しく乳頭を指で撫でるようにこね始めた。
チュクンチュクュン。まだかすかだが、甘い感覚があった。
「ちょっといじめて、優しくすると、気持ち良くなるはずです。せっかくですからこっちも頑張ってみてください」
まるで仕事の連絡事項を伝えるかのように、いつもと変わらぬ爽やかイケメンっぷり。
この場にそぐわぬ平然とした態度に、逆にドキドキさせられた。
「ま、溝畑さんも、アナルでイケるようになったわけですから……」
柳井の言葉を受けて椿原部長が大きく頷く。
「そうだな溝畑くん、これで悩みは解決って事でいいかな?」
………。
解決?
「えっっ……これから全員に代わる代わる犯されて……っていう展開じゃないんですか!?」
オレの言葉に三人が顔を見合わせた。
「いや、アナニーだろ。そういう事は考えてなかったが……柳井くんはどうする?」
「僕は無茶苦茶に喰われたいタイプですし、大切な犬がいるんで無理です」
きっぱり断られたにもかかわらず、オレはその内容に性懲りも無くトキメいてしまった。
「岩下は……まあ、これだけ勃起してれば聞くまでもないか。俺はうーん、どうするかな。次の打ち合わせまで少し時間はあるけど……」
「部長っ!なんでもしますから」
「岩下はどうなんだ、俺が一緒でいいのか?」
「はい。溝畑がこんなに欲しがってますから」
「お前は本当に溝畑くんに甘いな」
椿原部長がザッと椅子から立ち上がった。
「よし、じゃあ、岩下は着替えて、溝畑くんは服を着ろ」
「え………」
これからめくるめく乱行の時間じゃないのか。
「なんだその顔は。会議室の利用時間があるだろ。お前はタイムカードも押さないと。セックスのために残業代支払うわけねーだろ。ホテル行くぞ」
「そ、そんな……」
こんなのっぴきならない状態でホテルに行くって……。
「あ、僕が会議室の延長手続きして、タイムカードも押しときますんで、どうぞこのまま溝畑さんのアナルに男の味を教えてあげてください。手数料がわりにポコポコディルドもらっていいですか?じゃ、僕もオチンポミルクねだりに行きたいんでお先に失礼します。お疲れ様でした」
いかにもな気の利く言葉と、似つかわしくない下品な言葉を残し、未使用のディルドを握った柳井が会議室を出て行った。
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